2024.02.16

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寒い家にしないための窓選び②

みなさま こんにちは

前回に引き続き窓の種類についてです。

今回は複層ガラスにおける中空層(ガラスとガラスの間の層)やガラスのタイプについてです。

実際に選び出すと、どの方角にどういった窓が最適でなどなど、かなり細やかな選択が必要になってくるのが窓選びです。サッシ部分は比較的簡単に選べそうですが、ガラスの種類はよりタイプが分かれます。実際には家づくりの相談でプランナーさんや担当会社の方がある程度適切なものを選んでくれているはずです。その中でもスルーしてしまったあとで、実際に住んでみたら後悔なんてことをなくすためにも、最低限の知識をもって確認に臨みましょう。

アルゴンガス:無味無臭のガスで、身近なところでは蛍光灯や電球に入っています。一般的な複層ガラスはガラスとガラスの間に数ミリの空気層を設けています。その空気層にこのガスを注入します。アルゴンガスは空気よりも重く、熱を伝えにくい性質をもっているため、窓ガラスの断熱性能が向上されます。30坪程度の一般的な住宅で10万円弱くらいの予算増になります。

クリプトンガス:こちらはアルゴンガスよりさらに断熱性能が上がります。アルゴンガスのその約半分程の熱伝導率となっています。トリプルガラスのクリプトンガス入りとなると、その数値はもはや壁に近いものになっております。もちろんその分コストも高くなります。

真空:こちらは同じ複層ガラスでも、ガラスとガラスの間に空気層が存在せずにぴったりと真空状態でくっついているものです。一部高級車の窓ガラスに採用されていて、省スペースというメリットがあります。

遮熱窓:太陽からの日射熱を和らげる効果のある窓です。特に夏場で太陽の光などが当たりやすい部屋の窓で効果を発揮しやすいです。明るさを保ちながらガラスに当たる日射熱を遮り、室内を涼しく保つことに効果的です。

断熱窓:外から内、内から外へと熱の移動抑える効果があるのが断熱窓です。外気の影響を受けにくく、冷暖房効果を維持しやすいのが特徴です。しっかり断熱しながらも太陽の熱を取り込んで、室内を暖かくする効果があります。

では、南向きの窓は断熱、遮熱のどちらがいいのでしょう、と考えるのはとても自然な事です。見解はそれぞれあると思いますが、夏場には窓の外側にサンシェードをつけるという前提付きで、断熱窓がよいのではと考えます。一番安い暖房器具は太陽光です。遮熱窓は夏場は効果を発揮しやすいのですが、そもそも窓に直射がない方が外の熱を防げます。冬は極力日の光を取り込んで建物を温めるのが効果的なので、遮熱窓がベターとなります。これは自然環境に素直に従う設計(いわゆるパッシブデザイン)をしないと効果が得られにくいのであくまで参考程度にしてくだい。

いかがでしたでしょうか。今回も窓についてでしたが、温かい家を作るには本当に窓が大きく左右するので②までつくってみました。少しでも家づくりの一助になれると幸いです。

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