2024.02.09

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寒い家にしないための窓選び

みなさま こんにちは。

雪も降り、2月の寒さが身に染みる日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は寒い家にしないための窓選びについてです。今住んでいる家も踏まえて、もっとも不満に感じることは寒い(暑い)という、家の中の温熱環境によるものだそうです。

賃貸でしたら引っ越すことで解消できますが、持家ではなかなか根本的な解決が難しいのが現状ではないでしょうか。窓や断熱のリフォームは金額的にもかなりの一大事です。せっかく注文住宅を建てるのであれば暑さ・寒さ対策はしっかり行いたいです。そしてその対策でもっともコスパよく、効果的な対策が窓選びになります。

そこで本日は窓についてです。窓という部品を大きく分けると”窓ガラス”と“窓枠”という二つの部品に分けられます。

まずはどんな種類があるかを挙げてみます。

・窓枠

 -アルミサッシ:コストは非常に抑えられるのですが、熱伝導が非常に高い窓枠です。10年前くらいの建物ではまだよく見かけるものでしたが、現在ではあまり採用されていないです。通常の住宅でこのサッシを標準にしていたら要注意です。外気の熱、寒さをとてもよく伝えてくれます。

 -アルミ樹脂複合サッシ:外気側が樹脂製で室内側がアルミという窓枠です。恐らく現在の日本の住宅ではもっとも採用されているものです。ですが、やはり熱伝導率の高いアルミなのです。窓自体に結露などの現象が発生しなかったとしても窓枠付近の壁の内部に結露が発生なんてことも起こり得てしまうものなのです。前述のアルミサッシも含めて採用しているのは日本くらいのものです。そして未だに樹脂製に対してのアンチがいるようです。洗濯バサミなどと同じで日光に当たり続けるとボロボロになるといった類のも反論です。もちろんそんなことにはなりませんし、メーカーも耐久テストを実施していますし、既に40年以上見た目に変化が見られないという結果も出ています。そもそも家庭用のプラスチックなどとは異なった、塩化ビニール樹脂を採用していますので惑わされないようにしてください。

 -樹脂サッシ:北海道では既に9割がこの樹脂サッシを採用しているようです。デメリットでは色の種類が少ないことと、重さがあるため開閉に少し力を要すことくらいです。現状ではこの樹脂窓一択と当社は考えています。ここでケチって安く家を建てても後悔しかありません。

ちなみにコストですが、アルミサッシを1として考えたときに複合サッシで1.5倍、樹脂サッシで2倍と言われています。ですが、アルミサッシが安すぎるので2倍との聞こえ程ではないと考えてます。

 -木製サッシ:選べる種類などは少なく、コストも樹脂サッシより上がってしまいますが、断熱性や耐久性においてもダントツで優秀なのが木製サッシです。ヨーロッパの比較的寒い地域でも木製がよく採用されているようです。特徴的なのが取付についてです。上述のサッシは基本的に外側に取付を行います。なのでサッシの交換などが発生した場合、外壁にも影響が出ます。なので交換となるとコストも労力も非常にかかるのです。ですが、木製サッシの多くは内側からの取付になるので断熱性さることながら、メンテナンス性が非常に優れています。強いていうのであれば、引違い窓が少ないので風が強いところなどではちょっと開ける、という行為がしにくいということです。

・窓ガラス

 -単板ガラス:ガラス板一枚のみのことです。結露もしますし、暑さや寒さも素通りです。よっぽとな事情がない限りは採用しないでください。室温が下がればヒートショックや暖房器具の過剰使用など弊害もたくさんでてきます。

 -ペアガラス:現在においてはこの2枚のガラスが主に採用されています。ガラスを2枚入れることで単純に熱伝導を大幅に減らしています。2枚の間には空間を設けているので、ボダムのようなグラスや魔法瓶と同じ発想で熱が伝わりにくい特徴があり、結露も1枚に比べると大きくことなります。また、室内の空気も外側に伝えにくくするので、エアコンなどで調整した温度を保ちやすくなります。そして、2枚なので防犯性も上がる半面、割れた際の修理はガラスだけちょっと交換とすぐに行かない場合が多くなります。

 -トリプルガラス:こちらは単純に3枚のガラス、ではなく、ペアガラスの間にもう一枚ガラスが入ります。そして大きな特徴がそのガラスとガラスの間の層にガスなどを注入して、断熱や遮熱などの機能を大幅に強化していることです。厚みが出てくるため、機能性が上がることでデメリットである重さにつながってきます。ただ、高断熱・高気密住宅では窓を開ける機会も少ないと思いますのでそのデメリットは薄まると思います。コスト面ではペアと比較し、それなりに上昇します。なので家の性能面にしっかり予算を取れる方にはオススメできる仕様です。

ペアガラス以上の枚数ではガラスの内部にガスが注入されています。そのガスの種類の効果や遮熱タイプ、断熱タイプなどの種類もあるのでそれは次回に続けます。

それではまた。


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