2023.11.02

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住宅の断熱

みなさま こんにちは。

すっかり秋、と思いきやもう11月。少し前まで半袖から長袖になんて思っていたんですが、コートやジャンパーなどがぼちぼち出始める気候になってきました。今年は異常気象だ!なんて毎年言っている気がしてなりません。

本日はそんな異常気象気味の昨今に断熱の重要性のお話です。

まず日本(日本人)は暮らしにおいて節制など、つつましいものであった。現在でもおおいにあるとは思うが、少し過去の話です。

暖房の使用にもそれが現れている。トイレや廊下は寒いがみんなが集まる居間はホットカーペットとこたつと石油ストーブが10帖前後の部屋を常夏ばりに温めるということをいってもほとんどの方は想像たやすいありふれた家庭の風景として思い浮かべることが容易だと思います。

受験などで個室での勉強では足元にヒーターなどを置き、いわゆる『部分間歇暖房』が主流でした。しかし、床に座る生活様式がテーブルとイス、ソファーなどに変貌していき、足元だけでなく部屋全体を温める必要が出てきた。家にいる時間も家族で団らんからおのおのの部屋で過ごすという変化も出てきた。こうなると家全体を過ごしやい温度にしないとそもそも家で過ごすことが苦痛になるし、ヒーターなどのイニシャルコストと電気やガスのランニングコストがどんどん上がってします。少し前まではそれでもまだなんとかなったのだが、燃料費高騰、物価上昇、可処分所得低下となるとこのままではまずい、となる。

1999年の次世代省エネ基準、2013年の省エネ基準と国の基準も遅ればせながら少しづつ上がってきました。

断熱を軽視すると住み始めてからの生活スタイルやコストなどが大きく変わってしまうのです。。

無断熱状態の建物においては、外気の暑い、寒いをそのまま取り入れることとなる。基準が遅れたせいか断熱に対する意識は北海道以外、上がらぬまま時が過ぎてしまいました。

そして生活スタイル、自然環境が大きく変わり、住宅もそれに合わせなければならない時代が今である。普通に建てたら隙間だらけの木造住宅でこれを実現しなければならないんです。

そしてようやく認知されてきた高断熱住宅となっていく。ヒートショックという脳・心臓疾患を引き起こす現象も起きにくく、家中が真冬でも快適。それを実現するために高気密が合わせて必要であり、ようやく家づくりを考えた方なら聞いたことがあるレベルになってきました。

そして少々前から言われていた、省エネ、脱炭素がここに合流してようやく現代の必要とされている高気密・高断熱住宅が出来上がりました。

最低限の基準程度は確保しておかないと、環境にも自分にも優しくない大きな物体を大金出して買うことになります。最近の基準において、日常使いの車であれば58年式のキャデラックよりプリウスを大半の方が選ぶと思います。ちょっと前まで迷う選択も年月が経つと選択基準が変わります。

高断熱・高気密が高付加価値ではなく、当たり前になることを心から願ってます。


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