2023.09.29

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働き方改革

みなさまこんにちは。9月ももう終わりですが、真夏日とは何なのでしょう。

さて、本日は住宅業界の働く環境についてです。こんな記事が掲載されていました。

名古屋市工事、週休2日へ働き方改革 達成で代金5%上げ – 日本経済新聞 (nikkei.com)

そうなんです。そもそもこの業界では週休概ね1がまだまだ横行しています。理由は簡単です。一日でも早く納品した方が施主も実務者も高効率と考えているからです。施主はまず第一に工期が短くなるので工費が安くなります。施工する側も早く仕上げることで次に取り掛かれます。両者の需給バランスがとれていたためメスも入りませんでした。ところが世がワークライフバランスやら育休やら在宅ワークでなんと賑わっていると気づきました。俺らもうちょっと休んでもよくね?と。管理側も気が付きました。休ませないとコンプラとか色々ひっかかるよね。って。

2024年度からではありますが、労働環境に法規制が入るという大ナタが振るわれることで今後は大きく改善していくのでしょう。そうならないと、いい家が建たないので本当にそう願っています。

職場環境改善として休日の確保をすることで働く人の体力や、集中力、プライベートの充実が図られ、そうなることで働く時間の効率も改善される。私もかつてちょっと多めに働いた経験があるのですが、そのときはまあこんなもんだろうとあまり考えられてないんですね。普通に休むようになってその生活に慣れてくるとなかなか大変なことをしていたのだなぁと思います。もちろん戻れるかと言われると少々覚悟は必要になりそうです。

今回の記事では施主も賃上げで協力するというなんという素晴らしいバックアップ体制かと。もちろんその分は税金が使われているのですが、こういった増税なら少しは納得感もありそうです。もちろんその建物自体の存在価値や予算組まではちょっとわかりません。

休みが増えて満足度アップすると担い手が増えやすくなる環境作りが進むということにつながります。人手不足が深刻な昨今です。期待してしまいます。家を建てよう!と思った方とお打合せを重ね、プランが固まってきていざ!建てようといっても大工さんの手が空いてない。なので着工時期を少し伸ばしてもらう。もちろんそれが1日2日の話ならまだしも最低でも1月~2月なんてよくあるしもっと待たなければならないときもあります。

家を建てる一般社会のみなさまの給与水準は未だ上がらずがほとんどです。価格に転嫁するのも本当に難しいのです。でもそうすることで大工さんや職人さんの手取りが少しでも改善の一助になりたいとは考えています。大手なんかだと最初にお仕事を受注する会社はそれなりにもらえるようですが、そこから下請けさんへ、更に下請けさんへと流れていく過程で、会社が多すぎて賃金が下まで下りてこないなんてこともあるようで、知人の職人は仕事量と給与のバランスがさすがにちょっと悪すぎるような話でした。

合理化、機械化、AI化がもっと導入され、省人化されることで高効率になることもまだまだたくさんあるような仕事だと考えています。そうなることで関わる方にも還元されてさらには尚担い手も増えて、まだまだ明るい未来でみなさまの幸せな家を建てられたらと日頃から思っております。

現状は大工さんは万年不足、左官屋さんは絶滅危惧種だそうです。

今回はこのあたりにしておきます。

それではまた。


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