2023.09.01
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家買えません!?
みなさま こんにちは。
本日は新聞記事を値段という視点に絞ってちょっと深読みしてみました。
戸建て住宅、価格抑え需要喚起 住友林業3000万円台前半 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
そもそもの話でいわゆる本体価格であるということで話を進めますのでご承知おきを。
安く見積もって3,200万円だったとしましょう。100㎡なので約30坪となります。
建物は約30坪ですが、総2階と想定しましょう。
建物は15坪×2階となります。
目安となる坪単価は106万円です。これでも高いですね。
諸費用は10%発生すると見込んで建物が3520万円となります。
家を建てるには土地が必要です。土地代の概算です。人気エリアのつくば市で見てみましょう。
人気第7位の学園の森2丁目で坪単価約31万円です。
前述で建物は15坪と仮定しています。つくば市の建ぺい率は
土地は40坪は欲しいところです。
40坪×31万円=1240万円となります。
土地の手数料を全体の約6%としましょう。約1300万円となります。
建物3520万円 + 土地1300万円 = 4820万円 となります。
これを自己資金なしで、住宅ローンで支払います。
変動金利0.40%(金利変動無)、返済35年、ボーナス払いなしの条件とします。
約123,000円/月 となります。もちろん変動金利なので総返済額が増える可能性は大いにあり得ます。
賃貸を借りる時に手取り月収の1/3には納めるべき、とよく言われます。
逆算すると 123,000円 × 3倍 = 369,000円 が手取り給与の目安です。
額面に直すと、450,000万円/月 となります。年収ですと、
450,000万円 × 12カ月 = 540万円 となります。ここには家のメンテナンス費用は含まれていません。年収500万~600万の方の割合は約10%だそうです。
話を戻します。価格を抑えて3000万円台前半としていますが、約10%の方が対象となってますのでそのクラスの家を買うことはなかなか難しいというのが本音ではないでしょうか。
本日は、家を買うということの現実を数字で並べてみました。給与が上がらず、ガソリンや電気、食品などの価格も上がり、ますます生きにくくなってますね。家を扱う側がこんなこというのもなんですが、とても世知辛いと感じます。
世間の激安で変える家も正直厳しいのではと思ってます。はっきりいいます。あんな低価格で家は建ちません。性能や設備を大幅に落とすもしくは、かなり小さい建物にするといったことがない限り難しいです。後者のサイズに関しては需要と供給なので一つの手かもしれませんが、低性能住宅だけはなんとしてでも避けていただきたいです。それこそ健康被害が出てしまうと、医療費がかかってしまうと、家賃や住宅費が家計に重くのしかかりますし、そもそも命あっての物種です。
仮定が多い深読みになってしまったので実際のところはこの限りではありません。ですが、割と現実的な仮説かと思っています。人それぞれ環境は違いますので、だからどうだっと言ってしまえばそれまでです。一つの参考になっていれば幸いです。
今日はここまで。 それではまた。
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