2023.07.21
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気候と家の変化の関係
みなさまこんにちは 梅雨が明日にでも開けるとのことですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は気候の変動とそれに合わせた家の変化についてです。
今年は暑い。今年の冬は寒波が来る。梅雨、花粉。。挙げだすとキリがないほどここ数年でも気候が変わってきています。こんな論文も出ています。
1952年から2011年までの北半球における四季の長さと開始日の変化に関するデータを用い、気候モデルに基づいて将来四季がどのようにシフトするかについて分析しました。分析の結果、1952年から2011年の間、夏は78日から95日へ長くなったのに対し、冬は76日から73日に縮小しました。春と秋は、それぞれ124日から115日、87日から82日と短くなりました。
日本でも暑い夏が長くなり他の季節が短くなっているのです。そこで大切なってくるのが断熱です。夏の猛烈な暑さをいかに家の中に入れないか。ただでさえ人間の熱で家にいると室温は上がります。さらに外の熱が入ってきたら室内でも熱中症が発生します。エアコンの出力をどれだけ上げても外から熱が入ってきたら暑いか寒いかさえ認識出来なくなります。人によっては自律神経も乱れる原因になります。
ここまで夏も暑くなく、季節の変動も穏やかだったころの日本では家の性能で防がなくてもよかったのかもしれません。そして家の性能の進歩が遅くなってしまい、エアコンや暖房などの家電の性能がどんどん上がっていってしまったのかもしれません。
断熱等級というものがありますが、2022年4月と10月に改訂されました。それまで最高等級が4段階の4でしたが、昨年7段階の最高等級7に変更になりました。去年までの等級4は最低基準となったのです。いままで“最高です!”と言われていたものが”最低基準です”って言われると流石にびっくりしました。飛躍的な進歩ともどんでん返しともとれる変更ですが、いわゆる脱炭素社会への流れは変わらないでしょうし、更に変わっていくんでしょうと思ってます。
約60年で家も大きく進歩しましたが、ここ数年の変化はとても目まぐるしいものがあります。家もそれに対応できなければ、家族の健康が脅かされてしまいます。少なくとも健康被害が出る家には住んでほしくないと考えています。キッチンなどの設備も色々なオプションをつけて効率アップなどもしたいですが、性能面も少しみてほしいのです。外壁材、断熱材など、値段もピンキリですがきちんと施工できていれば安価でも断熱対応ができます。建ててからのリフォームや改修工事での対応になると、少々大掛かりになりがちです。ただ断熱だけ対応してもその性能が発揮されにくくなってしまうので付随してある程度の性能にする必要は出てきます。それについてはまたおいおい。
これから家を建てる方、断熱性能はまだ義務化されていませんので、しっかり確認してください。ご予算と相談しつつ、できる範囲で少しでもいい家をつくりましょう。
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