2024.11.08
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いまさら聞けない省エネの家
みなさまこんにちは。
11月も刻々と時が過ぎていきますね。日中と朝晩の寒暖差が激しいため、寒暖差アレルギーなるものと同居しているのですが、鼻腔が敏感になり、くしゃびがとまらなくなります。発生条件は不明です。おかげで毎日寝不足です。
さて、本日はいまさら聞きにくい省エネ住宅 “ゼッチ(ZEH)“ についてです。ひとえにZEHと言っても条件的に必要なものがいくつかあるんです。そもそものところでいうと創るエネルギーと使うエネルギーがおおむねトントン。というのが砕いた内容です。実際にそんなことはないのですが、ひとつひとつを入門的に解説していきます。今回はあくまで入門編ですので、なるべく簡単に要点のみのお話となります。
・太陽光パネル
屋根にのせるソーラーパネルです。省エネ住宅の象徴的なアイテムですが、実はまだ普及率がそれほど高くありません。大手ハウスメーカーさんでの採用率は非常に高いようですが、我々地場建設会社、工務店などでの採用率がまだまだ低いようです。頑張ります。
導入初期のころに比べると設備の金額も値下がりをしています。併せて売電価格も下がっているため、なかなか元がとれないイメージはあるかもしれません。しかし、電気代の高騰がありパネルでつくった電気を自家消費にまわすことで電気代の節約となるため、現在の高い電気代を考慮するとしっかり元がとれるものとなってます。
・高断熱窓
樹脂サッシや木製サッシに代表される高断熱窓です。この窓を用いて家の断熱性の数値を上げていきます。実際には断熱材も必要ですが、熱の損失の7割が窓からといわれるほど重要なものなんです。
ただし昨今の高断熱窓でもアルミ樹脂複合サッシというアルミ半分樹脂半分という窓が主流です。日本は窓後進国でアルミサッシをまだまだ脱却できていません。この脱却が一気に日本の住宅の質を上げると思っているのですが。。。
・高効率の照明、空調
LED照明やエコキュートなどの湯沸かし、そしてエアコンです。エアコンに関して日本のメーカーさんが優秀過ぎて、市販品を取り付けるだけで省エネと判断されます。照明(電球)に関しても同様です。そしてお湯に関しては電気ならエコキュート、ガスならエコジョーズが代表的です。これに関してもその機器を採用するだけで省エネ基準はクリアとなります。家電系は本当に強いです。
・エネルギー管理システム
こちらは❝ヘムス(HEMS)❞という居住者がみずからエネルギーを管理するというものです。パネルでつくったエネルギーや現在の消費量などを数値化して見える化し、把握することで管理するというものです。
しかしまだまだ機器の種類が少なかったり、初期費用とその後のコスパなど課題があるためか採用率は今一つのようです。2030年には全新築住宅に採用を目標としています。いちばん頑張らなければいけない商品です。
いかがでしたでしょうか。現状と課題というかたちで入門編的に記してみました。すこしでもみなさまの参考になったり会話のネタになれば幸いです。
ちなみに茨城県の住宅における太陽光パネル普及率は13位で28.2%だそうです。1位は福井で39.3%。積雪などで悪天候が多い地域は省エネなどへの意識が高いようです。最下位の47位は沖縄で1.8%とまるで興味がない結果です。46位が13%で東京都というのが意外でした。
それではまた。