2024.08.09

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住宅の耐震

暑い日が続きますね。さらに巨大地震注意というなんとも恐ろしい文字がテレビから流れ続けています。被災された方々に一日でも早い復興が訪れることを願っています。そして注意がまだまだ続きますので備えの確認や準備、避難場所や家族との連絡方法など小さなことでもできることはしておきたいですね。

本日は住まいの耐震等級というものについてです。

耐震等級とは地震に対する建物の強度を示す3段階の指数です。数字が大きい3が最も強い耐性をもつものになります。住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められているものです。

耐震等級1とは震度5程度ではほとんど損傷せず、震度6,7でも一定の損傷はあっても倒壊・崩壊しないという基準です。つまり大地震が来て、建物に損傷はあっても人は安全に避難できる程度ということです。

耐震等級2は1の1.25倍の強度、3は1の1.5倍の強度と続きます。等級3は数十年に一度程度発生する地震(震度5程度)の1.5倍の力がかかっても大きな損傷が生じず、数百年に1度程度発生する地震(震度6~7)の1.5倍の力がかかっても倒壊・崩壊しない程度の耐震性があるというものです。

そして住宅の広告には耐震等級3相当、というものもあります。これは簡単に言うと認定は受けていないがそれなりには作っているというものです。認定や等級の高い建物にするには別途や追加費用も必要になりますが、もはやきちんと認定はとるべきだと常々考えています。現状のルールでは認定を取ることで住宅ローン控除が受けられたり、金利優遇措置、地震保険の割引などもあるため実質的には安くなります。

大手ハウスメーカーの型式適合認定の住宅の場合は少し注意が必要です。耐震等級3は取得できていますが、工法、建材、設備など同じ材料を使うので1棟ずつの認定は省略できるという国が認めた制度で建てられています。気をつける点はその構法等は開示されていないので実質建てた会社のみでしか増改築が出来ない点です。そのため長く住むための認定である長期優良住宅にある可変性という点において条件が限られているので要注意です。だからといって型式認定自体は大量に生産する必要がある会社ではやはり必要なものではあります。

日本の住宅が制度含め、少しずつでもよりよいものになっていけばと本当に思っています。

そして、当社受注の住宅では耐震の計算及び認定取得必ず1棟ずつ行い、安全性を担保することにしております。

決してたくさんの方と携われるわけではないので、我々ができることは一人ひとり、一棟ごとに丁寧に仕事をしていくことだけだと思っております。


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