2023.11.10
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3Dプリンター住宅
みなさま こんにちは。

話題の新しい技術、3Dプリンターを用いた住宅についてのニュースが目につきました。
話題の3Dプリンター住宅、若い世代を攻めたつもりが「想定外」の需要爆増 切実な住宅事情の購入希望も | ENCOUNT
高騰する住宅を安価で若者世代に提供する目的でつくったものが住まいの心配が出てくる高齢の方からの需要が多いというものです。ですが、こんな壁もあるというものです。
3Dプリンター住宅は夢物語? 新材料認めぬ建築規制 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
記事にもありますが、いつの時代も新しいものと既存ルールのせめぎ合いはあるものですね。
建物を建てる際には建築確認という、こういう建物を建てます、という申請が必要になります。設計事務所の主だった仕事のひとつなのですが、建て主様からこういったことを言われることがあります。なぜ自分の土地にちょっと建てるだけなのに許可やらなにやら必要なんでしょうか?と。
仰る通りなんです。ただ現行のルールでは法律に違反する建物を建ててはならないという決まりがあるのです。性善説であれば大きな問題にもならないかもしれません。しかしちょっとしたことで壊れてしまう建物を建てると誰かが怪我をしたり、最悪のケースでは亡くなることもあります。
そしてこの申請は建てる前に”こういった建物を建てます”という事前申請と建てたあとの”計画通りの建物を建てました”という検査があるのです。
必要書類の準備 → 建築確認申請 → 自治体や指定期間からの許可をもらう → 着工
着工までにこういった流れがあります。この申請時に提出した書類に変更があると再申請となります。間取りが変わったり、建物を建てる位置が50センチ以上変わったりと結構シビアです。
まれに関係者の方でも、”ちょとくらいなら大丈夫ですよ!”なんて方も未だにいます。はっきりいいますが、かなりの迷惑行為なので本当におやめいただきたい。
人の安全を守るのが家の役目です。多少いびつ部分もある制度ではありますが、しっかりと設計、建築してお住まいになる方の生活を守るため、少しでもご理解いただけると嬉しいです。
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